海外案件でオールバーチ多層床材を比較する場合、供給者と現地施工者が共同で読める仕様表を先に作るとよいでしょう。基材、表面材、総厚を別記すれば、中国語の製品名や空間画像だけによる比較の曖昧さを減らせます。
同じ1枚の板で3つの名称を理解
華閣の製品資料にある多層構造の複合フローリングは、木の表面材と多層基材の組み合わせです。オールバーチ基材は縦横を交互に積層し、表面にはヨーロピアンホワイトオーク、ブラックウォールナットなどを使えます。一枚の板がオールバーチ多層構造であり、同時にオーク表面材でもあるのは、それぞれ異なる部分を指すためです。「オールバーチか」だけでは、最後に見て触れる表面は特定できません。
基材、表面の樹種、板形状も分けて記載します。直条大板は形状、多層構造は構造、ヘリンボーン・シェブロンは割り付け方です。横断的に組み合わせられますが、一つの構造が全形状・全パターンに自動対応するわけではありません。用途を先に定め、構造、樹種、形状、接合方法を順に照合できます。
シャンゼリゼの数値で仕様を読む
シャンゼリゼ原カタログはヨーロピアンホワイトオーク表面材、ロシア産オールバーチ基材、長さ1900ミリメートル、幅190ミリメートル、総厚16ミリメートル、無垢表面材厚4ミリメートル、ハンドスクレイプまたは鈍い刃の加工と記載します。表面材厚と総厚は別項目で、4ミリメートルは板全体の厚さではなく、16ミリメートルから全同類製品の表面材厚を逆算できません。
この原数値群は比較基準の形成に適します。正式購入では選定色、現寸法、表面材・基材、さね・ロック形状、表面処理を同じ仕様確認に対応させます。別板もオールバーチ多層でも幅、表面材、加工が違うなら具体差で比較し、構造名だけで完全一致と判断しません。
構造情報を現場条件と照合する
カタログの構造説明は選定の出発点であり、案件への適用には下地、仕上がり高さ、使用環境を加える必要があります。床材の総厚は接着層、下敷き材、その他の施工構成と併せて調整し、建具、敷居石、隣接材料の高さも同時に確認します。原カタログには浮き床、全面接着などが挙げられていますが、具体的な工法は板材の接合形式と対応システムを合わせて確認します。
床暖房を使う場合は、選定板材と実際のシステムを併せて検討し、施工構造、運転条件、接着剤や下敷き材の対応要件も含めます。多層構造の紹介は具体製品の適用説明を代替しません。環境、防湿、耐摩耗の要件には対応型番・供給ロットの書類を確認し、構造名や空間写真を照合の代わりにしないようにします。
実物サンプルと注文を相互に対応させる
実物確認では板面と断面を併せて見ることを勧めます。板面は色調、節、木目、触感の比較、断面は表面材と基材の層の識別に使います。現場の光で複数サンプルを並べると、敷き広げた後の変化を理解しやすくなります。製品名、色番号、双方承認の識別情報をサンプルに表示し、後でスマートフォン写真だけから承認し直すことを防ぎます。
発注書類で選択を固定します。対応名称、長さ・幅・総厚、表面材厚、構造、表面加工、数量、供給手配を記します。代替案では色の近さだけでなく各項目を再比較します。華閣は原カタログを相談の入口に、構造情報を具体サンプルと案件リストへ落とし込み、選定と施工が同じ根拠を使えるようにします。
英国など海外で使う場合、承認サンプル、仕様、現地施工要件を併せて調整してください。中国供給、輸送、現地施工の責任は案件書類で確定します。

